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十月最後の夜。
昼間はまだ秋の名残を感じられたのに、日が暮れると、部屋の空気が少しずつ冷たくなってきた。
窓際に腰を下ろし、何気なくスマートフォンを眺めていると、足元にひんやりとした感覚がある。
「そろそろ冬支度を考えないとなあ」
そんな独り言が、静かな部屋にこぼれた。
暖房のスイッチを入れれば、ひとまず寒さはしのげる。けれど、これから何か月も続く冬のことを考えると、電気代だって気になる。
だからといって、寒さを我慢しながら暮らすのも違う気がする。
暖かく、無理なく、できればお金もかけすぎずに冬を過ごす。
そんな都合のよい方法は、あるのだろうか。
寒さは、どこからやってくるのだろう
部屋を見回してみる。
窓、床、ドアの隙間。冷たさを感じる場所はいくつもある。
そういえば、窓の近くにいると、ほかの場所より寒く感じることがある。カーテンを閉めるだけでも違うのだろうか。
調べてみると、環境省や資源エネルギー庁も、冬の寒さ対策として窓の断熱や厚手のカーテンを紹介している。
暖房で部屋を暖めることばかり考えていたけれど、せっかく暖めた空気や熱を逃がさないことも大切らしい。
なるほど。冬支度というのは、暖房器具を買うことだけではないのだ。
小さな工夫を、一つずつ
それなら、まずは窓から始めてみよう。
次は足元。冷たい床を何とかしたい。
ひざ掛けや毛布も気になるし、布団に入ったときのあの冷たさにも対策がほしい。
外へ出る日には、手袋や首元を暖めるものが役に立ちそうだ。
そして忘れてはいけないのが、冬の電気代。
どんな暖房器具を使うにしても、無駄なく、しかも安全に使いたい。
考え始めると、冬支度には思った以上にたくさんの入口がある。
冬を迎える、八つの小さな作戦
そこで、この冬は寒さ対策を八つのテーマに分けて考えてみることにした。
窓の断熱、足元の防寒、毛布やひざ掛け、暖房の使い方、寝具、外出時の服装、電気代の節約。そして、冬を通して役立つ暮らしの知恵。
どれも特別なことではない。
けれど、毎日の暮らしに関わることだからこそ、一つずつ確かめてみる価値がありそうだ。
安いものが必ずしも使いやすいとは限らないし、高価なものが誰にでも必要とは限らない。
自分の暮らしに合ったものを選ぶ。それが、いちばん大切なのかもしれない。
最初の一歩は、窓際から
もう一度、窓のほうを見る。
外はすっかり暗くなっていた。
カーテンを閉めると、部屋が少し落ち着いたように感じる。
今年の冬は、寒さをただ我慢するのではなく、暮らしを少しずつ整えてみよう。
まずは、窓から忍び込む冷たい空気の正体を調べるところから。
灯下商店の冬支度は、ここから始まる。
参考資料
環境省「ウォームビズとは」 https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/warmbiz/about/
資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約・空調」 https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html
東京都環境局「省エネな暮らし方」 https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/home/energysaving


